きままにひく引鉄

理系社会人 広く浅くの体現者

2017-01-01から1年間の記事一覧

君の詩と五輪真弓の少女

ラジオを聴いていたら五輪真弓の「少女」が流れた。 五輪真弓の名前は十数年前から知っている。車の中で聴いていたのだ。小学校低学年の私は歌詞の意味も曖昧なままメロディを気に入っていた。 母が70〜80年代のヒットソングを集めた「君の詩」という4枚組の…

服を買う 着る

気に入った服を買えた 白のトップス 前はシンプルでTシャツ生地 シースルーの胸ポケットがついていてそこだけ金色の星のラメ 後ろは全部シースルー 星のラメがキラキラと 星といっても5つの頂点だけじゃなく4つだったり点だったり それが良い 腰より少し長…

落ち着いてきた

大学院生になりおよそ一月、少しは落ち着いてきたと思う。 1年間、新しく与えられたテーマに関する研究をしていない差は大きいし、同期や先輩が通過した学部4年での雑用を負わないでいる罪悪感はある。 それでも皆良い人たちなのでなんとかやっていけそうで…

父のレコードと音楽

父は若い頃レコードを集める人だった。 ブルースが好きらしく私が聞いてもピンとこないようなアーティスト達のレコードを段ボールに2,3箱は持っていた。私が知らないだけで若い頃にはもっとあったのかもしれない。 レコードの種類も実に様々。 邦楽も洋楽も…

行く先を少しでも明るく

これを書き始めた時3月も上旬が過ぎていたが全く気持ちが落ち着かなかった。 進学先の研究室を訪問し、引き継ぐテーマが決まった。 今の研究室に新しく配属される後輩の引き継ぎをした。 その一環でOBと一緒に合成したサンプルの解析をした。上手くいかなか…

ひとつ大きな諦めを

大きな諦めを受け入れた。 骨髄バンクのドナーを断ることになったのだ。 私は2016年の12月下旬、骨髄提供のドナー候補に選ばれたという通知が来た時からやる気で満ちていた。 持病も大病も患ったことのない私が文字通り"身を削って"誰かの役に立てることが嬉…

あみぐるみと3Dモデリング

自己流であみぐるみを作るとき編み図を作ることは滅多にない。 基本的に細編みか長編みしか使わないしいちいち目数を記録するとすぐ集中が途切れてしまうので勢いにまかせて一気に編みあげる。 解いてやり直せることが編み物の最大の利点だと思っているので…

青を微分した先を見てみたい

お題「好きな短歌」 短歌を見ていい歌だなあと思うときはあるけれど、ずっと記憶に残っていて何も見なくても思い出せるものってあまりない。たとえ教科書に載るような文豪が作った短歌であっても。そんな中いつまでも強烈に覚えている、というか忘れることが…

マーセル・セロー『極北』感想

(出来るだけ伏せますが少しネタバレがあります。) ずっと気になっていた本を読んだ。マーセル・セロー作の長編小説「極北」である。 この本が気になったきっかけは写真家星野道夫だった。 アラスカの地に焦がれ移り住みその地で若くして不運の死を迎えた彼…